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ソルコートの選定基準

薬剤の選定にあたっては、まず塩素系(ジクロロメタン=メチレンクロライド=二塩化メチレン)が使用できるか、ご確認下さい

■タイプ別ソルコート選定表 Y ~ F 種 H 種
種 類 品 番 処理方法 特徴、および国連番号 主な関係法令 PVF PEW EIW AIW
塩素系
(ジクロロメタン)
アルカリ性タイプ
# 10S
# 90など
常温放置 ・簡易な作業性
・はんだ付け性良好
・アンモニア臭あり
・UN No.2922
・労働安全衛生法
・PRTR法
・廃棄物処理法
× ×
酸性タイプ
# 2200S
# 5000
# 6000など
常温放置 ・簡易な作業性
・低臭気
・UN No.2922
・労働安全衛生法
・PRTR法
・廃棄物処理法
× ×
非塩素系 溶剤系 # HB-20 加温浸漬
(70~90℃)
・剥離性、汎用性に 優れる
・UN No.1760
・消防法
・PRTR法
・廃棄物処理法
# H-AH 加温浸漬
(70~90℃)
・環境対応品
・臭気あり
・UN No.1760
・廃棄物処理法 ×
苛性系 MLシリーズ
# MLJ
# MLS
加温浸漬
(# MLJ:90~105℃)
(# MLS:90~115℃)
・H種に有用
・比重管理が必要
・アルミ線には使用不可
・UN No.1760 ( # MLJ )
2922 ( # MLS )
・労働安全衛生法
・PRTR法(#MLS)
・毒物劇物取締法
・廃棄物処理法
×
# MS 加熱浸漬
(400℃)
・超強力、万能タイプ
・アルミ線には使用不可
・UN No.1823
・労働安全衛生法
・毒物劇物取締法
・廃棄物処理法

※被膜の厚みや変性方法などにより、上表の適合判定が変わる場合があります。【 ○処理可△選択制あり×処理不可】

 

■電線剥離時間目安表
下表は室温20℃下で行った、弊社の電線被膜剥離テストの一例です。(使用電線/PVF:1種φ1.0/PEW:1種φ1.1/EIW:1種φ1.0/AIW:1種φ1.0)
剥離剤/液温
線種
10℃ 15℃ 20℃ 25℃ 剥離剤/液温
線種
70℃ 80℃ 90℃ 剥離剤/液温
線種
90℃ 100℃ 110℃
# 10S
PVF
40秒 32秒 25秒 21秒 # HB-20
PVF
40秒 30秒 20秒 # MLJ
EIW
300秒 180秒
# 5000
PVF
80秒 30秒 21秒 17秒 # H-AH
PVF
25秒 15秒 10秒 # MLS
EIW
270秒 150秒 110秒
# 10S
PEW
300秒 190秒 140秒 100秒 # HB-20
PEW
210秒 140秒 100秒 # MLJ
AIW
510秒 330秒
# 5000
PEW
360秒 200秒 160秒 75秒 # H-AH
PEW
130秒 100秒 70秒 # MLS
AIW
480秒 300秒 210秒

 

ソルコートの剥離手順

<常温放置タイプ剥離手順> <加温浸漬タイプ剥離手順>
①ソルコートを用意 ①ソルコートを用意
塩素系
10S
90
2200S
5000
6000
非塩素系
H-AH
HB-20
耐熱電線用
MLJ
MLS
ME
②必要量小分け、ソルコートに漬ける ②必要量入れ加温90~115℃、液温安定
③直ちに引上げ放置 ③ソルコートに浸漬
④2~3分で塗膜が剥離 ④塗膜が膨潤又は溶解
⑤ウエスで拭き取り完了 ⑤水洗後ウエスで拭き取り完了

 

包装単位

1kgポリビン 5kgポリビン 2kgラミジップ
1箱(1Kg12本入り) 1箱(4Kg・5KgX3本入り)/品種による 1箱(2KgX6袋入り)/#MSのみ
1斗缶 ハイブリッド(HB)缶 UNスチール缶(輸出用)
16・17・18・20kg/品種による 18・20㎏ 20Kg

 

■加温装置
HB-20用加温槽/MLS・MLJ用加温槽/TH-A-2446.2 MS用加温槽/THA-2700A